皆さんのお陰で2月から募集していたサンダル募金も目標額に達し、8月にルソン島は首都圏の北にありますバレンズエラ市の移転地区で無事295人の子供達にサンダルが配られました。


 






1年生から3年生までの列の順番に名前が書かれたボードで自分の名前を探します。



当日は雨もありましたがバランガイ(自治区)にお借りした屋根付きバスケットコートと教会の間にテントを張って子供達が濡れないようにしました。


ボランティアスタッフリーダーからイベントの説明。
日本ではNPOですが、海外で活動の際はNGOとして認可を受けています。

ボランティアスタッフの指示で学年別にちゃんと列をつくって並びます

い〜と〜まきまき 糸ぉ〜まき巻き・・・




1年生の次は2年生ですよ〜

なぜ君はサンタクロースハットを・・・ゞ( ̄∇ ̄;)

今回のサンダル配布にプルメリアのボランティアスタッフとして協力して頂いた地元の教会のメンバー皆さんやバランガイのガードの皆さん、そしてバランガイリーダー(自治会長)とバランガイポリスの皆さんに心からお礼を申し上げます。


それぞれのサイズのサンダルには子供達の名前が書いてあります。




子供達が飽きない様に簡単なゲームをして賞品にぬりえセットなどを配りました。


ワタシにもエンピツちょうだい

2年生100人の列

おねーちゃん、今日はお母さんのサンダルを履いています♪


300名近い子供達が順番に列を作って呼ばれるのを待たなければならないので、ジュースとマフィンを全員に配りました。ちなみにこのジュースとマフィンは近くの学校の購買に注文したもので1セット6ペソ50センタボ(約13円)です。












バランガイリーダー(自治会長)の挨拶

サンダルゲッチュ〜ぅ!


「ボウズ、これは自治会長から提供の安全な水だ、飲むか?」
 

次は僕の番・・・・・・・・・だよね?

「名前は・・ブンソ!」
「キミキミ・・・それは名前じゃないでしょ?」
 (ブンソはタガログ語で末っ子という意味です)

名前はカミールちゃん・・・3年生には5人も居るわねぇ〜

サンダルを受け取る時にサインをするのですが、この移転地区では学校に行けない子供達が多く名前が書けないので、ほとんどの子供はイニシャルのみのサインです。
 

エンピツとノートを貰ってない子はこっちに並んで〜


サンダル配布のイベントは10時に始まり1時に295名の児童に無事配り終えました。
ボランティアスタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。



          


この地区は長年マニラの鉄道脇に住んでいたスクウォッター(squatter・不法住居者)を政府が撤去しバレンズエラ市に移転させたという経緯があります。スモーキーマウンテンやパヤタスゴミ処理場などもそうですが、政府はこの様な貧困が目立つ場所の住人を移転させて問題を見えなくするだけでは何の解決にもなりません、貧困層の人々が貧困から脱し自立できる様にしていかなければ意味が無いと思うのですが・・・。
 
今回のイベントをする際に、首都圏の線路脇から転居されてきた約1000戸の家々を2月から半年かけて調査してきまして、地元のバランガイキャプテン(自治会長)や学校側でも把握しきれいいなかったこの地域の環境や子供の就学率、そして生活の実態が判ってきたという事で、バレンズエラ市に対して子供達のためにも衛生環境や居住環境への要望等も出していく方向になりました。ただサンダルを配るだけでなく、イベントを通じて知り得た情報というものがこの地域にとってもメリットとなったのではと思います。
 
14日にもこのリロケーションエリアにプルメリアの役員が訪問してSPPC教会のメンバーやバランガイキャプテンとの懇談会をする予定ですので、プルメリアとしても貧困層の子供達への教育の重要性をお話し、また継続してこの貧困層エリア(Northville 1, Northville 2, Northville 3)を見つめていく予定なので、地域としても子供達への教育に関して何が出来るのかを考えて頂いて、一人でも多くの子供達が教育を受け自ら判断する力をつけて、何とか自立への道を歩んで行って欲しいなと思います。
 
また今回のサンダル募金にご協力を頂いた日本の皆様に、現地の子供達やバランガイキャプテンならびにボランティアスタッフの皆さんから、とても多くの感謝の言葉を頂きました。あらためてお礼を申し上げます、ありがとうございました。
 
下記は現地ボランティアスタッフのリーダーからの報告書です。
 
Helping the Less Fortunate Children of the society

Over the past 3 years I have participated in "NPO PLUMERIA" ,the non-profit organization, I had experienced unexplainable feeling...This experience has helped me to grow greatly personally and spritually. Every year this organization prepares event for the needy especially deserving children. By participating in this group over the past years I have learned many traits including leadership, respect, and emphaty as well as building with a wonderful friendship on anyone.I have also learned planning, organizing and public speaking. It`s definitely a blessing to be able to get involved in such amazing causes.

This year is such a blessing for Northville 2 Val.City for having a chance of having what their children`s need from NPO Plumeria.. Northville 2 is a relocation center , it is a project of Phil. Government " Bahay para sa mahihirap" means house for the poorest. Some of them came from squatters area, some are sleeping from the street, some are living from the rails of train, some are from homeless family. But now they have their own place where they can live.

Personally ,I observed that many of young ones residing in this relocation center ( Northville2) are walking barefooted, without nothing on their feet not knowing the danger ofthe street ahead of them.

in behalf of NPO Plumeria, I gathered information of less fortunate children in elementary grades with the help of S.P.P.C ( Sub Parochial Parish Church) members. Relocation center houses are most likely 1000 houses but the most needy family, the poorest among the poor family is the NPO plumeria priority. Out of 1000 houses, 170 family has a chance for this event.

We conducted a house to house interview for the foot sizes of their children,only in grade 1 to grade 3 . From 170 houses, 295 children needs help. We prepared sandals, their sizes and plan the event on Aug, the event title is " Paa ko Mahal Ko" . The goal of this event is to help and protect the children from the danger of the street while walking, As we all know that in all aspect of life feet is what we use in stepping, in walking , in going where we want to go , FEET is the start of everything in reaching our goals , Let us protect the children from the harmful danger of streets is the main goal of this event.

10 am. Saturday, the much awaiting event day. Although it`s rainy day , you can see the big smile and a happy face from the little face of children, You can see the excitement of each of them, They knew that the event is for them thats why they gave their cooperation with us. With the help of relocation officers, SPPC members, and with the support the support of Baranggay Officers The NPO PLumeria event was successfully done.. The children are very cooperative, they listened well. They are properly on their line. Grade 1 line, Grade 2 line, and Grade 3 line is the system. they was called by their grades. we also prepared "snack food" for them, juice with muffin for their breakfast snack. We also conducted games for children and they were very happy for every game we played. . NPO Plumeria also donated 15 chairs for the relocation chapel for which they can use for their mass every sunday. NPO Plumeria also donates 3kilos of rice each of the 15 Volunteers and 5 Baraggay Police and also towel with nametag of plumeria was given as an appreciation.Cake was also prepared for the Baranggay officers.

THANK YOU from the bottom of our heart was the childrens message for NPO PLUMERIA.

 
 
(ももんが)
 
 

7月26日、バレンズエラで行われるサンダル配布のミーティングが行われました。今回は700人以上の人々が来ると予想されますので、事前に教会SPPCのメンバー皆さんやバランガイのリーダー(自治会長)他ボランティアの方達16名を集め、プログラムの説明や子供達の安全の為の配布の方法、当日の人員配置や誘導係りなどを決めました。
 
 
     

リロケーションセンターの教会です。椅子が少ない教会でしたので、今回NGOプルメリアから椅子を寄付させて頂きました。


    
      SPPCの皆さんが集まりミーティングの開始です。


    

バランガイのご厚意でバスケットコートをお借りしてサンダルを配る予定でしたが、以前に缶詰やお米を配った際に、我先にと大勢の人々が集まり配布場所を取り囲まれてしまって危なかったので、子供達の安全を考えて小学生1・2・3年生のラインを作りボランティアの方達が教会の中へ誘導してから一人一人サイズと名前をチェックして配る事にしました。
 
 
    
 
 
    
 
教会メンバー他、ボランティアの皆さん真剣に当日のプログラムの説明を聞いて意見交換をされておられました。300名(親御さんを含めると600名以上)に事故無くスムーズに配布出来る様に頑張って頂きたいと思います。
 
 
(ももんが)

【Paa ko Mahal ko】(私の愛しい足)
 
ルソン島は首都圏北のケソンシティーから少し北西に位置するバレンズエラ市。その一角に首都マニラの線路脇にスクウォッター(squatter)を形成していた人々が政府によって一掃され、このバレンズエラの移転地区に移動したバランガイ(自治区)があります。
 

      


この自治区は Northville 1, Northville 2, Northville 3と三カ所に別れていて、当初は周りに工場も多い事からマニラから移転させても雇用があるのではないかと移転してきた人々ですが、その半数の雇用も無く最近の不況も重なって殆どの人々が失業しており、雇用があっても3〜5ヶ月で解雇されるのでpadyak(乗り合い自転車業)などをしてその日その日を暮らしています。また8割近くの人々は自分の自転車を持っていないので1日40ペソで自転車を借りて1回2キロくらいの道を5ペソで走っています。
 

          


8月に予定している「サンダル募金」は、このリロケーション地区の真ん中にあるNorthville 2というエリアにリロケーションセンターがあり、その隣の教会とバスケットボールのオープンコートをお借りして、クツを履いていない子供達に「Paa ko Mahal ko」(私の愛しい足)というイベントとして配布する予定です。少しでも子供達の足を守って怪我による感染症を防ぐことが出来れば嬉しいのですが。
 
7月17日現在、皆さんからの募金も徐々に集まり出したので8月には何とか300足のサンダルを調達出来るのではと思います。ちなみにフィリピンでは去年まで「kapwa ko mahal ko」(愛しい仲間)という長寿番組があって、病気や貧しい子供達にスポットを当てて問題を解決したり支援を募るという内容でこちらでは有名です。しかし今年は番組のスポンサーが居なくなったせいか、放送されていない様です。
 
 
出来ることなら小学生の子供達全員に配りたいのですが、今回は予算の関係で小学校1年生〜3年生の300足という事になりました。それでも300足のサンダルを配るとなると人手が必要で、子供達300人に親達も一緒なのでそれだけでも600人。なので今回はリロケーションセンターの教会メンバー10名とバランガイリーダー(自治会長)やメンバーの皆さん、そしてバランガイの警備をしている人達にもお手伝いをお願いする事にしました。

 
 
(ももんが)   


   
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