【現地NGO奨学生J君のケース】
J君の場合ですと、成績は学内での標準を超えているのですが、彼の生活の状態が非常に低い水準で、三度の食事もまともに食べられず、いつも栄養失調状態にあるという事から、体育の時間に骨折した右前腕単純骨折のギプスが取れるまでに8ヶ月以上もかかったという事実もあって、支援をしても本当に学業を続けて行けるかどうか・・・
満足に食事も出来ない状態で、成績も私達の奨学金制度のラインを割ってしまい、一度は奨学金を停止しなければならない状況になりました・・・
しかし彼の‘先生’から、
「彼の場合は、せめて、中学校を卒業させてあげないと、あの状態ではどうにもなりません。何とか御再考頂けませんでしょうか?」とのとりなしを受けました。
学校側でも、彼を中途退学させないよう、全力で指導すると言う言質を得て、再選考…。
現在、学校側の指導もあってか、現在は当初の予想に反して、結構いいレベルで入学時よりも栄養状態の改善も見られ、頑張っている状態です。
ケガをしても貧困の為に病院にはかかれない、上記の骨折治療も、私達の支援でやっとセブ市内の病院にかかることが出来たくらいなのです。彼もこのまま伸びてくれれば、大学へ進学をしてもやって行けるようになるかも知れません。
《最近のJ君》
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