【エルニーニョ】 ニュースピックアップ   

エルニーニョが原因で今年になって雨が少なくフィリピン全土で停電が多くなっています。しかも、これから6月までが乾期なので深刻です。雨が降らないとダムの水が少なく電力の供給が出来ませんし、灌漑用水にも水が行かなくなるため主食であるコメの大規模な不作が予想され、すでにベトナムから225万トンの輸入契約をしたそうです。

        
 
しかし乾期の暑い日中に、計画停電で電氣がストップしていまうと扇風機も使えず、小さい子供がいるスラムでは幼児が熱中症になって死んでしまう事も。保健省は、下痢、コレラ、敗血症、日射病、熱痙攣、熱射病に注意を呼びかけていますが、すでに、この暑さで死んでしまう犬もあちこちで見られますし、水が少なくなって酸欠で魚が各地で大量に死んでおり、その死んだ魚を平気で売る者も居るので危険です。
 
     

フィリピンは深刻な電力不足で、12年には300万キロワット以上が不足するとみられ、先日は朝鮮半島エネルギー開発機構が北朝鮮に建設しようとした軽水炉型原発の部品を購入したいと言うアロヨ大統領の意向を下院議員が韓国政府に伝えたとニュースにありました。
 
これはルソン島中部に四半世紀もの間凍結されているバターン原子力発電所がある為で、マルコス大統領の汚職の記念碑と呼ばれるこの原発も改修すれば稼働できるという話ですが、国内には原子力関連の知識を教える大学も無く技術者も居ないので海外の専門家で稼働させるにしても安全基準をクリアできるかどうか疑問という事で、そちらも心配です。
 
     
 
 
とにかく今は雨が降ってダムに水が貯まらないことには、住宅地にある給水塔に飲み水を上げるにも停電でモーターが動かない時はスグにタンクの水が枯れて飲み水にさえ困りますし、乾期で暑い日中は室温40度以上になるのに扇風機も使えないのでは・・・、何とかして頂きたいものです。
 

  

(ももんが)


             


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