【フィリピンでも就職氷河期】 2010/03/24-UP
 
しばらく前までは5人の内3人が就職出来ていたのに、今年の大卒就職戦線は相当厳しい様で大卒者10人の内、就職できるのは3人程度という見通しだという記事がありました。
 




今年の新卒者は54万2,000人の見込みで、就職希望者は32万5,000人と見込まれており、今年1月時点での大卒失業者は52万3,000人に達しているので、少なくとも新旧大卒者84万8,000人が今年は就職活動を勝ち抜かなければならないという事ですが、政府の大卒者向け雇用創出が昨年は25万6,000人しかなかったとシンクタンクのIBON財団は指摘し今年も大卒就職難が悪化するとしています。
 

         


大卒者の質や、専攻分野と企業ニーズが合致していないとする声もあり、採用側が求める水準の求職者が少なくビジネス・プロセス・アウトソーシング産業では競争力評価の選考に通らないことが原因で大卒者100人の内即採用は3人程度だと、労働雇用省労働雇用局のダキュムス氏のコメントが掲載されていました。
 
いまフィリピンの企業側で求人がある職種は「コールセンター要員」「顧客サービスアシスタント」「技術支援スタッフ」「薬剤師」「情報技術(IT)」「開発またはプログラマー」「経理」「ウェブデザイナー」「営業幹部」「生産企画」「人材開発プランナーまたはエンジニア」などが挙げられている様ですが、企業が求める専門課程を修了した大卒者のレベルが低いという事でしょうか。(参照記事NNA)
  

      


フィリピンには様々な大学がありますが、企業が求める求人水準というと、ある程度大学も限られて、日本と同じく卒業大学のレベルと学部や学部内での成績や評価などもかなり影響してくるので、たしかにフィリピン国内での就職について「大学卒業」というだけでは、かなり厳しいというのが現状です。

※写真はメトロマニラ

(ももんが)


             


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