【フィリピン在留邦人数】   
 
フィリピン在留邦人数実態調査結果の概要が在フィリピン日本国大使館から届きました。
 
内容は2009年10月現在のフィリピンに在留している邦人総数は1万7,757人で、前年より910人増加し、長期滞在者が約1万3,530人(対前年比約340人増)で在留邦人全体の約76%を占め、永住者は約4,230人(対前年比約570人増)という事です。ただ在留届出を基礎とした推定値なのでオーバーステイ等は入っていません。
 
大使館によるとフィリピンへの日本人永住者はこの5年間で倍増しています。長期滞在者は約60%が企業関係者と家族で、次いで「無職」が(約21%)「自由業関係者」(約8.9%)、「政府関係者」(含む国際機関関係者)(約7.0%)の順です。地域別では、ルソン地方に全体の約80%(約1万4,230人)が住み、セブ島を含むビサヤ地方に約13%(約2,360人)、ミンダナオ地方に約6.6%(約1,170人)の順となっています。
 

       


州別ではマニラ首都圏に全体の約57%(約1万190人)が住み、セブ州に約9.8%(約1,740人)、カビテ州約5.0%(約880人)、南ダバオ州約4.3%(約760人)、ラグナ州約3.9%(約690人)、リサール州約2.3%(約410人)、ブラカン州約1.9%(約350人)、パンパンガ州約1.7%(約300人)、ザンバレス州約1.6%(約280人)の順となっています。
 
中でもセブ州と南ダバオ州を除き、マニラ首都圏と近隣の州に全体の約74%(約1万,100人)が集中しており、マカティ市に約4,590人、セブ市に約960人、ムンティンルパ市約910人、パラニャーケ市約860人、ケソン市約約760人、ダバオ市約740人、マニラ市約560人、の順で、7市で全体の約53%(約9,390人)を占めています。
 

          


マニラ首都圏のマカティ市では、サルセド・ビレッジにフィリピン全体の約7.4%(約1,310人)が住み、次いで、レガスピ・ビレッジに約5.5%(約970人)、ロックウェル・センターに約4.3%(約770人)が住み、これら3地区で全体の約17%(約3,050人)を占め、ムンティンルパ市では、アヤラ・アラバン・ビレッジにフィリピン全体の約3.4%(約600人)が住み、タギッグ市では、ボニファシオ・グローバル・シティ地区に約2.4%(約430人)、マニラ市では、マラテ地区に約1.4%(約240人)が住んでいます。
 
そして男女別では、男性が約12,370人(約70%)、女性が約5,390人(約30%)で、男性が女性の2倍以上となっています。これは、主に、在留邦人の半数近く(約46%)を占める長期滞在の「民間企業関係者」の約77%が男性であることによるそうです。
 

             
 
 
というわけで、これらの数字が多いのか少ないのか気になるのですが、フィリピン共和国は、アジアの中で日本人の永住者が韓国の6265人に次いで多い国だったなんて、ちょっとビックリしました。ちなみに3位は台湾の1465人で、中国1448人、シンガポールの1306人、マレーシア990人、タイの919人と続いています。
 
このフィリピン共和国の日本人永住者の数を他の国と比べてどう読み解くか、日本人にとって歴史的にも(戦争時は一時占領していた等)関わり合いの深い国でもありますが、最近の5年間で永住者が倍増しているというのは、どういった理由や魅力があるのか、いろいろと知りたくなりました。
 
もっと詳しい在留邦人数統計は大使館のページ
概要と統計票(都市および都市内地区別)がダウンロードできます。


(ももんが)
     

             


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