【サンダル募金2011】
 
        

一昨年の夏に約300人の貧困層の履き物を履いていない子ども達に、感染症予防等の為にサンダルを配布して履いてもらおうというイベントを行いましたが、今年も小学校1〜3年生を対象に前回と同じルソン島は首都圏バレンズエラのリロケーション地区の新1年生〜3年生の子ども達へサンダルを配布したいと思います。(学年は1〜3年生ですが多くの子ども達は経済的な理由で学校に行っていません)。今年は一昨年よりも物価が高くなってしまったので募金目標額を少しアップして(余裕があればお米の配布も少ししたいので)7月迄の期間で募集したいと思います。
 
前回のサンダル募金イベント報告】 ←☆是非ご覧ください。

 
            

じつは一昨年のサンダルを配布した後で判明したのですが、去年の5月まで「履き物を履いてない(つまり裸足)子どもは教室に入れない」という学校の方針だった様です。パブリック(公立)なのにその様な差別をする事に、私達は憤りを禁じ得ませんでした。その後、バランガイや教会の人達の嘆願により、去年からは「裸足であっても教室への入室を許可する」ことに変わりました。
       
          

   
それでも、スクウォッター(squatter)エリアや首都圏の線路沿いから移転してきたリロケーションエリアの人々の子ども達は裸足の子どもが多く、マナーの無い酔っぱらいの大人が酒の瓶を捨てて割れたガラスの破片やゴミやブロックの破片などが路上に散乱し、裸足の子ども達が足に怪我を負って感染症で死亡する事もまだまだ多いのも事実です。小学校も出ていない親達に感染症について教えるだけでも大変で「それじゃ子どもにサンダルを履かせるから仕事をくれ」と言われてしまいます。
 

      
 
運良く近くの工場で短期の仕事(フィリピン共和国では6ヶ月以上雇用する場合は社員として保障しなければならないので、多くの企業が3ヶ月から半年でクビにして新たに雇用するスタイルをとって最低賃金を守らなくても違法でない低賃金で労働力を得ています)が、このバレンズエラ市の「Rebisco biscuit」というビスケットの会社(ナビスコの真似をしたレビスコ)ではビスケットを包装する仕事を歩合制でさせています。内容はAM9時から6時までで、休憩は1時間です。100パックの包装で80ペソ(約160円)です。プロ級になると1日1200パックで960ペソ(約2000円)くらいの収入になりますが、交通費と昼食代を引くと1800円くらいでしょうか。それでも約5ヶ月で解雇されてしまいますので生活は安定しません。
 
      
 
2月末から今年の新1年生から3年生までの子ども達の調査に入る予定です。一人一人のサイズ(少し大きめ)を計りながら家庭調査をしていきますので留守などで時間は掛かりますが出来るだけ多くの「履き物を持たない子ども達」にサンダルが配布出来る様に頑張っていきたいと思います。ちなみに前回の調査&実績はサイズ6インチのサンダルが35名、サイズ7が65名、サイズ7と1/2インチの子が55名、サイズ8と1/2が125名、サイズ9の子ども達が15名でした。サンダルは纏めて買えば現地で1足70ペソ〜80ペソ(約150円〜160円)くらいです。
 

(ももんが鈴木)


             


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