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【 チャリティー パジャック 】2009年11月
先日マニラの線路脇スクウォッター(不法占拠地)からバレンズエラ市ビグナイバランガイに移転された貧困層世帯で裸足の子供達へのサンダル配布と栄養不良の子供達へのフード支援を行いましたが、この地区の子供達への支援を継続させる為に何かしたいと、プルメリアから提案をし現地ボランティアスタッフとビグナイバランガイが協力して、この地域でチャリティーパジャック(乗り合い自転車)を運用する事になりました。
バランガイチェアマン(最小行政区の区長)やバランガイの青年団、そしてプルメリアのボランティアスタッフ等で話し合い、今回は6台のパジャック(1台6000ペソ・約12000円)を購入してバランガイに3つある乗り合い自転車の路線に2台ずつ受け持ってもらう様になりました。
そして一昨日ビグナイバランガイのオフィスにて公証人を交えてバレンズエラ市の市議会議員ならびにバランガイチェアマンとセキュレタリーにバランガイの管理でプルメリアからのチャリティーパジャックを運用して基金を設立し、子供達への支援に役立てる旨を記した書類への調印が行われました。上の写真は右からバランガイチェアウーマンのMARY ANN VICTORIANOさん、バレンズエラ市議会議員のFerdinando Delos Santosさん、バランガイ書記官のFederico
De Jesusさんです。
チャリティーパジャックは数件リサーチしてケソン市にある中華系フィリピン人のお爺さんが経営するショップが価格も品質も合格でしたのでオーダーをしました。自転車本体は未塗装なのでデリバリーした時に塗装(サイドカー部分は塗装済み)をしてくれました。ちなみに自転車用の青色スプレー缶は1台分1缶90ペソでした。乗り合い自転車の前と後ろに付けるチャリティーパジャックのバナーはキアポで注文し、傘はデビソリアで専用のものを買って取り付け、11日に届いた自転車とサイドカーを組み立てて塗装をし、12日午前中にビグナイバランガイのガード(警備員)の皆さんにお願いしてバランガイオフィスに漕いで行き、無事に納めました。
バランガイは、このチャリティーパジャックをビグナイにある3つの路線に分かれた乗り合い自転車業の組合に、それぞれ2台ずつの運用を依頼しますが、乗り合い自転車の組合でも仕事のない人達に抽選で1日1台30ペソ程度でパジャックを貸し与え、1日あたり20phpを基金に、そしてパンクなどの時の為に整備費として10phpを積み立ててもらう予定です。
(バランガイオフィス前で、ガードの皆さんとパジャック)
Today marks the start of a brave new future for Baranggay Bignay as for today NPO Plumeria fullfilled their dreams of giving a chance of livelihood to the needy and a chance for children of Bignay to have them support by this project.
Today , Nov.12, NPO Plumeria donated 6 sidecars "padyak" to baranggay Bignay as a support for a livelihood project. This project aim to help those who needs work for their family and at the same time to the benifits of children of Baranggay. About 9am in the morning, 6 baranggay tanod (guard) pick up our prepared 6 sidecars and they happily parade the padyaks in bignay street going to baranggay . Padyak was prepared with banner and balloons, it was colored blue and built with umbrella . as a valenzuela representative I was assigned and responsible for the delivery of the said donations. The Baranggay Officials and members were all excited when they saw the donated padyaks. You can see in the eyes of everyone how happy they are , and how great hope was given to them by the kindhearted NPO Plumeria.
The said padyak will be divided into 3 groups of "pedicab" sidecar drivers, , each group will assign 2 padyaks and agreed to pay the boundary of 30peso a day to Baranggay which is responsible for this agreement. The baranggay agreed to divide the 30 peso into 20 peso for the funds for kids of Bignay and the remaining 10 peso is for the maintenance of sidecars and promised to submit a report to NPO plumeria monthly.
From the help and support of NPO Plumeria , I would say that from now on the baranggay Bignay will have the courage to face any obstacles and problems that they will encounter because from now on the people of baranggay will not be longer a headache BUT a medicine
THANK YOU NPO PLUMERIA FOR GIVING BIGNAY A HOPE ! |
※上記の現地ボランティアスタッフからのレポートにもありますが、3路線あるそれぞれの乗り合い自転車の組合はバランガイへ定期的にパジャックの使用料をチャリティー基金として納めて頂き、バランガイにはプルメリアへ毎月のパジャック運用報告をして頂きます。そして基金が貯まってきたら、パジャックを増やしたり子供達への必要な支援やイベントを、バランガイの皆さんと一緒に企画して実行して行きたいと思います。
【 チャリティー パジャック2 】
先日バレンズエラ市はビグナイバランガイに納車したパジャックですが、2人乗りを3人乗りに改造しました。といいますか、この地域の乗り合い自転車は最大乗員数3名のパジャックが普通なので、納品の際にパジャックに詳しい人にしっかり確認してもらえば良かったのですが、納品されてから2人用のフレームサイズだという事が判明しまして、ケソン市の自転車屋さんにフレームについてのクレームをつけて業務用フレームのサイドカーに交換をさせていたもので時間が掛かってしまいました。
いつもの事なのですが、何でも買う方がしっかり見極めないと不良品や違うモノを買わされる事がフィリピンではよくあります。この自転車屋さんも、始めから3人乗りに改造する業務用サイドカーのオーダーだと判っていたハズなのにオーダーに行ったプルメリアのスタッフがパジャックの知識が無いのを良いことに業務用のフレーム(肉厚の厚いパイプを使ったもの)ではなく一般用2人迄の耐久性能(肉厚の薄いパイプを使ったもの)のサイドカーの在庫がダブついていたから「うちは他の店よりも断然安いよ〜」と、肉厚の薄い方のサイドカーを売りつけられてしまったのでした。
バランガイに納品された次の日にパジャックに詳しい人が見て気づき「これでは3人乗りに改造出来ないよ」という事で、すぐバランガイキャプテンとプルメリアのスタッフとでケソン市の自転車屋さんにクレームを言いに行ったのです。が、業務用フレームは6台で3000ペソはプラスしてくれないと交換しないと言い出したものですから、バランガイキャプテン(女性なのでバランガイウーマン?)が怒って「初めから業務用というのが判っていたハズ!2人用を売りつけたアナタの責任!ビタ一文追加なんて払わないわ!交換しなかったらバランガイとしてアナタの店を訴える!」と、まくし立てたので、恐れをなした自転車屋さんは追加は無しでちゃんとした業務用フレームのサイドカーに交換していただきました。
結果的には2人用フレームのサイドカーの値段で、業務用の3人用サイドカーを購入出来たのですが、今回はバランガイキャプテンというフィリピンの最小自治区といってもトップがクレームを付けたので仕方なしにクレームを聞いただけで、普通でしたら「まがい物」だったとしても、買ってしまったら後で文句を言ってもなかなか取り合ってくれないのが、大半の商売のスタイルなんですね。今回もあらためて勉強させて頂きました。
なので、フィリピンで買い物をする際には、SMシューマートなどの大型店舗やブランド名の通ったショップ等は除いても、大半のお店では電球1つ買うのも支払いの際には実際に点灯させてみて、ちゃんとチェックをしてからお金を払うのがフィリピンでは常識なんですね。
まがい物と言えば、以前パソコンのCPUのブランドでAMDというチップの偽物を売っていたフィリピンの会社が摘発されたり、去年はニュージーランドから輸入した家畜の飼料を食用に転用していた業者が数件摘発されたり、子供が飲む粉ミルクとして再梱包して販売されていたウクライナからの期限切れミルクが押収された事件もありました。
とくに日本製はハイクオリティーというイメージがありますので、SONYならぬSQNYとか、マジックリンならぬマジックノンとか、日本の製品に色も形もソックリな中国製の偽物がフィリピンでは氾濫していますし、中には「SONY
MADE in JAPAN」と堂々とパッケージに印刷してある偽物も売られています(最近では日本国内で売られているモノでもMADE in Japanを探す方が難しいくらいですよね)。オマケに店員さんも売り物に関しての知識が全くない人が多いので、買う側がしっかりしていないと安物買いの何とかになってしまいますので注意が必要です。
(ももんが)
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